老人性色素斑にもかかわらず、思い込みたい「私は肝斑」

前項に挙げた内容をもとに、自分のシミがどれにあてはまるか、考えてみよう。

ただし、患者さんがこのようなものをもとにして、自分でシミ診断をした場合、なぜか正解率は非常に低い。

まず、自分のシミは「肝斑」だと訴えてくる人が最も多いのに驚くが、肝斑は、みなさんが思うほどポピュラーなものではない。

「頬骨のあたりに左右対称にできるシミが肝斑」と言われると、何でも肝斑に見えてしまうものらしいが、老人性色素腹だって頬骨のあたりからできることが多く、また、左右どちらか片側にというよりは、ほぼ対称にできることが多い。

やはり、女性が気にするシミは老人性色素斑が圧倒的に多いのだが、なぜ肝斑に人気が集まるのか。「老人性」という響きがまず嫌われる。

それよりは「女性ホルモンのでバランスの乱れでできる」と言われる方が、なんぼか耳にやさしい。また、レーザーでなく、できれば飲み薬で穏やかに消えてほしいという、潜在的な願望もあるだろう。そういう女心もあって、「肝斑」支持は厚いのだと思われる。

自分でシミの診断をつける自信がない人は、美容皮膚科を訪れよう。まずはシミの種類  を知らないと、対策もままならない。

美白化粧品の効かないシミに、延々と美白化粧品を塗り続け、何万円も無駄にしているケースが多いからである。もし老人性色素斑だと診断 されたら、迷わずレーザーでとってしまった方が、実は、早いし安いし確実である。

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